ChatGPTのLibraryに溜まったファイルを整理・削除するChrome拡張機能「プレコ式 Library Cleaner」の開発進捗その4です。
前回の「開発進捗その3」を公開した時点ではテスト版v1.3.8でした。その後も実機テストを続けながら細かな不具合や使いにくい点を一つずつ見直し、現在はv1.4.7まで進んでいます。
前回から数えると、途中の試作版を含めて11回のアップデートです。今回は内部処理の細かな話ではなく、実際に使う側から見て分かりやすい改良点を中心にまとめます。
前回のv1.3.8からv1.4.7まで
まずは、前回の記事以降にどのような更新をしてきたのか、大まかに並べます。
| バージョン | 主な変更 |
|---|---|
| v1.3.8 | 上部5タブを1列表示し、タブ部分の内部スクロールバーを廃止。 |
| v1.3.9 | 処理ログを強化。ログ一覧表示と各工程のログ保持を改善。 |
| v1.3.10 | 残骸削除前に、予想所要時間と終了予定を確認できる事前見積りを追加。 |
| v1.3.11 | 削除時間の見積りを、1件あたり5.0~12.0秒の範囲で調整可能に。 |
| v1.4.0 | これまでの主要機能を維持しつつ、販売候補版として全体を整理。 |
| v1.4.1~v1.4.2 | 内部処理の微調整、安定性改善などの小規模改良。 |
| v1.4.3~v1.4.4 | 複数ログ環境の管理方式を整理。環境変更時の作業状態初期化、成功SE・完了表示などを追加。 |
| v1.4.5 | ログ保存先の構造を整理し、旧画面別フォルダを廃止。 |
| v1.4.6 | 処理ログを種類別に細分化し、各種類最大50件保持へ。 |
| v1.4.7 | 実機テストで見つかったタイトル照合の取りこぼし対策を追加し、照合精度をさらに強化。 |
細かな試作や内部調整もありますが、今回の記事ではこの中から特に変化が大きかった部分をピックアップします。
現在のテスト版はv1.4.7
現在のテスト版はv1.4.7です。基本構成は「1 走査」「2 タイトル」「3 削除」「4 残骸ファイル」「設定」の5つを中心にしています。
走査・削除そのものだけでなく、長期間使ったときにログを管理しやすいことや、別のChrome環境で使ったときに結果が混ざりにくいことも重視して改良しています。
大量のLibraryでも引き続き実機テスト
大量のLibraryを扱うテストも継続しています。上の例では4,925ファイル、約10.4GB、247ページの走査結果を確認しています。
前回までに進めていた「Libraryのすべてを基準にした走査」や、残骸候補の確認といった基本部分は維持しつつ、その後は管理性や照合精度の改善へ重点を移してきました。
最大99個のログ環境を使い分け可能に
今回の大きな改良の一つが、ログ環境の分離です。
仕事用、サブ用、テスト用など、複数のChrome環境で同じLibrary Cleanerを使う場合、ログが全部同じ場所へ集まると後から分かりにくくなります。
そこで現在は、01仕事、02サブ、03テストといったように、01~99の番号+自由な環境名でログ環境を分けられるようにしています。
1つのLibrary Cleanerで最大99個のログ環境を使い分けられるため、用途ごとに処理履歴を分離しやすくなりました。
処理ログも種類別に整理
現在は、各ログ環境の中で「1走査」「2タイトル」「3削除」「4残骸ファイル」を分けて保存します。さらに、処理内容が複数あるものは、その中でも種類別に分けています。
2タイトルは3種類
- タイトル検索
- タイトル照合
- チャット削除
4残骸ファイルは2種類
- 残骸チェック
- 残骸削除
これらを各種類ごとに最大50件保持します。
1走査と3削除もそれぞれ最大50件保持するため、1つのログ環境では最大350件分の処理ログを管理できる構成です。
処理内容ごとにログを分けたことで、あとから「いつ検索したか」「いつ照合したか」「いつ削除したか」を追いやすくなりました。
環境を切り替えたときは作業状態も初期化
ログ環境だけを変更して、前の環境で走査した結果や削除候補がそのまま残ってしまうと危険です。
そこで現在は、ログ環境を切り替えたり作り直した場合、直前の走査結果やタイトル照合結果、削除候補などの作業状態を初期化するようにしています。
新しい環境へ切り替えた後は、まず「1走査」を実行する状態へ戻します。一方で、通知音や音量、削除速度といった共通設定は維持します。
削除前に時間の目安を確認
残骸ファイルの削除では、対象が数百件、数千件になると処理時間も長くなります。そこで削除を開始する前に、対象件数から予想所要時間と終了予定を確認できるようにしています。
事前見積りでは、1件あたりの処理時間を5.0~12.0秒の範囲で調整できます。
さらに削除開始後は、実際の処理ペースをもとに残り時間や終了予定を更新していくため、大量削除を始める前の判断材料として使えるようにしています。
実機テスト中に「タイトル照合の取りこぼし」を発見
今回、販売前の実機テストをしている途中で、もう一つ重要な問題を見つけました。
チャット画面上では複数のファイルが存在しているのに、「2タイトル」で確認すると一部しか拾えていないケースがありました。
別の環境でも確認したところ、タイトル単位の照合では拾えていない一方で、「4残骸ファイル」側では同じファイルを現存チャットに属するものとして確認できるケースがありました。
つまり、Library側のデータそのものが消えているわけではなく、タイトル照合側の判定方法に改善余地があることが分かりました。
v1.4.7でタイトル照合をさらに強化
そこでv1.4.7では、タイトル照合のロジックを見直しました。
従来の確認方法は残しつつ、チャット側だけでなくLibrary側からもファイルの所属関係を確認する方式を追加しています。
複数の方法で同じファイルが見つかった場合は重複を除き、1件として扱います。
この改良によって、実機テストで確認していたChatGPT生成画像などの取りこぼし対策を強化しました。
きっかけは生成画像でしたが、今回の変更は画像だけを特別扱いするものではなく、タイトル単位のLibraryファイル照合そのものを強化する方向で調整しています。
Chrome拡張機能として現在も実機テスト中
現在はChrome拡張機能のテスト版v1.4.7として、複数環境で実際に使いながら確認を続けています。
前回の記事から見ると、単にファイルを走査して削除するだけではなく、
- 最大99ログ環境
- 環境ごとのログ分離
- 各ログ種類50件保持
- 1環境最大350ログ
- 環境切替時の作業状態初期化
- 削除前の時間見積り
- タイトル単位の照合精度強化
- ChatGPT生成画像などの取りこぼし対策
といった部分まで、少しずつ実運用向けに整えてきました。
販売前の最終確認へ
前回のv1.3.8から11回の更新を重ね、現在はv1.4.7です。
開発中は「ここまでできれば完成」と思っていても、実際に大量データや複数環境で使ってみると、細かな使いにくさや想定外の取りこぼしが見つかります。
今回のタイトル照合も、まさに実機テストを続けていたから見つかった部分でした。
今後も必要以上に機能を増やすのではなく、現在の機能を実際に使いながら、重大な問題がないかを確認して販売前の最終調整を進めていきます。
また進展があれば、開発進捗として紹介します。












